ヒアルロン酸の最大の特徴は保水力
テレビのコマーシャルなどで耳にする「ヒアルロン酸」がどういうものか、また効果についてご存知ですか。
化粧水や美容液に含まれている成分、美容外科での注入という印象をもっている人が多いと思いますが、ヒアルロン酸の最大の特徴は1グラムで6リットルの水分を保持するという保水力です。
ヒアルロン酸はアミノ酸の一種「ムコ多糖類」
ヒアルロン酸が有名になる前はコラーゲンが保湿にいいと言われていました。なので同じようなものと思われがちですが、ヒアルロン酸とコラーゲンは別もので、コラーゲンはアレルギー反応が出ることもあるので摂取や注入には注意が必要です。
ヒアルロン酸は身体の中にあるアミノ酸の一種「ムコ多糖類」で、目の硝子体や関節液の中の他、皮膚の下にも含まれていますが加齢により減少します。皮下のヒアルロン酸が減ると肌の水分が不足してしわやたるみが出てきますし、関節液の中のヒアルロン酸が減少すると潤滑作用や緩衝作用が低下し関節痛になったりします。
また血管の中にもヒアルロン酸は含まれているのですが減少することにより動脈硬化などの病気になることもあります。
低分子のヒアルロン酸サプリメント
以前は、美容外科によるヒアルロン酸注入が効果的と言われていましたが、最近は低分子のヒアルロン酸サプリメントが色々販売されていてポピュラーなものとなりました。
サプリメントの摂取による効果は、注入と比べ体内に存在する時間は短いものの全身にいきわたるので美容でなく健康維持と考えるた方が良いでしょう。
また、関節部の軟骨同士の間にあってクッションのような役割を果たしているヒアルロン酸は減少することにより、肌のたるみやしわだけでなく関節痛の原因にもなりますが、年齢と共に減少するので若いうちは関係ないと思いがちです。しかし激しい運動をしている場合過度の関節への負担により軟骨が磨り減るということがあるので若いからと言って安心は出来ません。
ヒアルロン酸やコラーゲンは美容だけでなく健康にも必要
膝の痛みを診断してもらって「注射を打ちましょう」と言われて、躊躇する人が多いようですが早期改善の為には直接注入して関節の保護をした方が良いようです。
軽い痛みの場合は痛み止めの内服薬や貼り薬での対処でも構わないでしょうが、ひどい時にはやはり注射をしてもらいましょう。痛みは薬で抑えられても減ってしまった軟骨はすぐには戻りません。
そのまま放置しておくと変形性膝関節症になってしまい日常生活に支障をきたすことにもなりかねませんのでヒアルロン酸やコラーゲンは美容だけでなく健康にも必要なものだという認識を日頃からもち、気になってきたらサプリメントで補給するだけでなく注射注入も視野に入れると良いでしょう。